こんな症状はありませんか?
・立ちくらみがする
・めまいがする
・疲れがとれない
・すぐに息切れする
・朝起きられない
・日中ボーッとする
・耳鳴りがする
妊婦さんで最近こんな症状が現れたら貧血のサインかもしれませんよ。
貧血は胎児の成長に悪影響を及ぼすだけでなく、母体のためにも予防・改善しなくてはいけません。
貧血予防・改善には鉄分補給と葉酸摂取が効果的と言われています。
今回は、妊婦さんが葉酸を摂取することが大切な理由をお伝えします。
理由1、悪性貧血の予防・改善につながるから
妊娠時には葉酸の消費量が多くなり、葉酸不足による「悪性貧血」になりやすくなります。
悪性貧血とは、鉄分が不足して起きる「鉄欠乏性貧血」とは少し違います。
悪性貧血の場合は鉄分を補給しても改善されず、葉酸やビタミン12を補う必要があります。
妊娠時には葉酸の消費量が多くなり、葉酸不足による「悪性貧血」になりやすくなります。
妊娠しても母体の血液中の赤血球の数は増えません。それにも関わらず胎児の成長に必要な酸素や栄養を運ぶ赤血球が必要になります。
そのため赤血球を造る材料となる葉酸がたくさん必要になるのです。
つまり、葉酸の摂取量が十分でないと赤血球が不足し、悪性貧血につながるというわけです。
悪性貧血になると、めまいや立ちくらみなどの症状が起こりやすく体が疲れやすくなります。
葉酸を補うことで血液が造られ貧血などの症状が改善されるので、妊娠中はご自身のためにも葉酸を摂ることをおススメします。
理由2、妊娠高血圧症候群の予防・改善につながるから
妊娠高血圧症候群は、妊娠5〜7ヶ月の中期に起きやすく、血圧が上昇して、けいれんや脳出血等の症状が現れます。
最悪の場合、胎児が死亡してしまうこともあります。
葉酸を十分摂取することは血管の状態を良くし血流を良くする効果があることから、妊娠高血圧症候群の予防・改善にもなります。
理由3、ストレスを軽減するから
ストレスが発生すると体内にさまざまな悪影響を与えます。
体内で発生したストレスに対抗するために「抗ストレスホルモン」がつくられますが、葉酸をはじめとするビタミンB群は抗ストレスホルモンの合成を助ける働きがあります。
これにより新鮮な赤血球が造られたり、新しい細胞がつくられたりして妊婦さん自身が活力のある生活をおくることができるのです。
心身ともにストレスを受けやすい妊婦さんには葉酸は欠かせない栄養素です。
理由4、慢性脳疾患(てんかん)の妊婦さんの出産を助けるから
慢性脳疾患(てんかん)の患者さんの中には、妊娠できない、しない方が良いとあきらめている方が少なくありません。
しかし実際は、抗てんかん薬を適切な時期に服用しながら妊娠・出産を体験した女性は多くいます。
その際、抗てんかん薬の危険性をできるだけ緩和する目的で、妊娠前から葉酸を摂取する必要があります。
まとめ
葉酸は妊娠初期に胎児の健全な発育を手助けするだけではなく、妊婦さん本人の体調を整えてくれる大切な栄養素です。
葉酸はあなどれませんね。